ドイツ整形外科靴とは?
医学と靴づくりが結びついた専門技術
足の痛みや歩きにくさに悩む方のために、
靴やインソールを専門的に製作・調整する技術があります。
それがドイツで発展してきた
整形外科靴技術(Orthopädieschuhtechnik)です。
これは一般的な靴づくりではなく、
足の医学的知識と靴職人の技術を組み合わせた専門分野です。
国家制度として認められた職業
ドイツでは整形外科靴職人
Orthopädieschuhmacherは、
ドイツの手工業法(Handwerksordnung)で定められた国家資格です。
手工業法では、職業の教育や資格制度が法律によって整備されています。
その中で手工業は
”Anlage A”と”Anlage B”
という区分で分かれており、
”A”に分類されている手工業では、
独立して工房を開くためには
マイスター資格
を取得する必要があります。
整形外科靴職人も”A”の方に分類されており、
これは、ドイツの職人制度の中でも
特に高い専門性を求められる職業であることを意味しています。
約3年半の専門教育
整形外科靴職人になるためには、国家制度の職業教育である
アウスビルドゥング(Ausbildung)
を受ける必要があります。
この教育は約 3年半 にわたり、
職業学校と工房での実習を組み合わせて行われます。
教育内容には
・解剖学
・歩行の仕組み
・足の病理学
・材料の構造・性質
・整形靴製作理論
・インソール製作理論
・装具理論
・その他社会や経済などの基礎学問
などが含まれます。
このように整形外科靴職人は、
医学的知識と職人技術の両方を学んだ専門職として育成されます。
これらの学ばなくてはならない内容や期間、義務や権利など様々な内容が細かく
BerufsbildungsgesetzとAusbildungsordnung
という職業訓練にまつわる法律や規則で定められています。
医療と連携する靴職人
ドイツでは整形外科靴職人は
整形外科医などの医療分野と連携しながら、
・外反母趾
・糖尿病足病変
・内反足
・関節リウマチ
・浮腫
・足部切断
・歩行障害
などに対応する靴やインソールを製作します。
こうした医療との連携もドイツ整形外科靴技術の大きな特徴の一つです。
また、日本では義肢装具士の業務に整形靴や足底装具(インソール状の装具)が含まれますが、
ドイツでは、切断した足であっても踵が残っていれば基本的に整形外科靴の作製となり、
インソールや靴の作製は整形外科靴職人
ソケットや義足、義手など、その他装具製作は義肢装具士
が行っています。
これは、靴の製作はその他の装具製作と材料や方法が大きく異なる為です。
義肢装具士の職業訓練期間3年に対して整形外科靴技術者は3年半となっており、
高い専門性が求められる職業に位置付けられています。
長い歴史の中で体系化された技術
ドイツの職人制度は中世にまでさかのぼり、
長い歴史の中で教育制度と資格制度が整えられてきました。
整形外科靴技術もその中で発展し、
現在では体系化された専門技術として
世界的に高く評価されています。
ネイチャーズウォークの取り組み
ネイチャーズウォークでは、
このドイツ整形外科靴の考え方と技術をもとに、
・足のカウンセリング
・インソール販売、製作
・靴の販売、調整や加工
・フルオーダーシューズ作製
・足底装具、靴型装具専門の装具の作製(義肢装具士在籍)
などを行っています。
足の形や歩き方は一人ひとり違います。
だからこそ私たちは、
足の特徴や歩き方を丁寧に確認し、
その方に合った靴とインソールをご提案しています。
▶ 足のご相談・カウンセリング予約は「こちら」
▶ お電話でのご予約はこちら ☎043-441-4149
▶ご遠方の方はぜひインソールをお試しください。→「ネットショップへ」
引用・参考
Handwerksordnung(ドイツ手工業法)
https://www.gesetze-im-internet.de/hwo/
Orthopädieschuhmacher-Ausbildungsverordnung
(整形外科靴職人養成規則)
https://www.gesetze-im-internet.de/orthopschuhmausbv/
Zentralverband des Deutschen Handwerks(ドイツ手工業中央連盟)
https://www.handwerk.de
Handwerkskammer München und Oberbayern
https://www.hwk-muenchen.de
Handwerkskammer Stuttgart
https://www.hwk-stuttgart.de




