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内反足

内反足とは、足首から足全体が内側にひねった形になり、土踏まずのあたりから先に内側に曲がっていたり、足首が上にまがらないなどや、土踏まずが深くなっていたりなど、様々な変形の症状があります。
踵骨(かかとの骨)が地面に対し右図のように傾いている足の変形です。 (左足を後ろからみた写真)

原因

先天性であったり脳の障害や小児麻痺、片麻痺や対麻痺、二分脊椎、事故の後遺症や若年期の度重なるねんざなど実に様々です。

症状

程度も生活に支障のないものから、進行したものになると足背(足の甲)で接地して歩行するくらいまで深刻なケースまであります。多くの方の主な症状としては外踝や右図の印に胼胝(タコ)鶏眼(魚の目)を形成しているケースが多く、足首や膝が痛いと訴えてご相談に見える方もいらっしゃいます。
また、足部が傾いていますので、総じて履いておられる靴のアッパーは外側に傾き、靴底の外側が片摩耗しています。

靴とインソールで出来る事

安定した歩行の獲得、変形の進行の予防、局所的な負担の分散など、靴とインソールの役割は非常に重要です。厄介なことに適合の悪い靴を履き続けることが更にこの内反位を助長させてしまいます。

インソール

軽度であればカスタムインソールで対応可能ですが、変形を予防する為にも フルオーダーインソール(もしくはアインバウタイルという足首の辺りまでサポートのついたもの)が必要です。製作の為、立体的な型を採るのですが、その際特に注意するのが対象者の方がどのくらい足首の関節に可動域が残っているのかを見極め可能な限り正しいアライメントになるよう矯正をかけ、型採りを行います。
これが、のちに出来上がるフルオーダーインソール(もしくはアインバウタイル)の出来を左右します。

アッパー(甲革)、靴底

靴は、足関節を覆うブーツタイプでカウンター(月型芯)のしっかり入った靴が理想です。 靴底では足裏の胼胝や足関節、膝関節をリラックスさせるべくロッカーバー加工(船底のようにローリングした靴底)と、特に重要なのがフレア加工です。
このフレア加工について、本来、正しいアライメントですと当然片足ごとの重心線は踵と重なります。しかし、内反足の場合、踵骨(かかとの骨)が内反しているため重心線は足に対して相対的に外側(黄色の線)へ掛かることになります。これでは、インソールだけの力ではどうすることもできません。
そこで、靴底をしっかりと荷重を受け止めるべく外側を拡幅し立位、そして歩行時の安定化を図ります。この拡幅具合はその方の歩容、内反具合、靴の構造を考慮しながら製作していきます。

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